USD/CHFは4日続伸をいったん途切れさせ、木曜の欧州時間は0.7990近辺で推移した。ただ、日足では上昇チャネル内の動きを維持している。9日・50日指数平滑移動平均(EMA)を上回って推移しており、14日相対力指数(RSI)は65前後と、目先のレジスタンスに向けて上昇モメンタムの強さを示唆している。
次の焦点は0.8000の節目で、上昇チャネル上限に近い0.8030付近が意識される。さらに上値の壁として、3月31日に付けた6カ月高値0.8042が控える。同水準を上抜ける場合、2025年8月に記録した年初来高値近辺の0.8171周辺が次のターゲットとなる。下値では、まず9日EMAの0.7948がサポートとして意識され、その下はチャネル下限の0.7900近辺、さらに50日EMAの0.7877が続く。下押しが深まれば、5月8日に付けた3カ月安値0.7761が視野に入る。
上昇モメンタム下のデリバティブ戦略
USD/CHFの足元の上昇モメンタムは、強気のデリバティブ戦略を検討する好機とみている。上昇チャネル上限への接近を想定し、権利行使価格0.8000〜0.8050近辺のコールオプション買いを検討したい。テクニカル面で確認される強いトレンドを活用し、上昇局面での収益機会を狙う戦略となる。
こうした見方は、通貨ペアを動かしやすい中央銀行政策の方向性の違いにも支えられる。直近のデータでは米インフレ率が2.8%で横ばい推移となり、FRB(米連邦準備制度理事会)は利下げに踏み切りにくい。一方、スイスのインフレ率は1.2%と相対的に低く、SNB(スイス国立銀行)がハト派スタンスを維持しやすい環境にある。こうした政策格差は、スイスフランに対する米ドル優位要因となる。
リスク管理と重要水準
もっとも、RSIが65近辺で推移している点は、買われ過ぎに近づきつつあるサインとして警戒したい。リスク管理としては、0.7900のサポート水準近辺を権利行使価格とするアウト・オブ・ザ・マネーのプットオプションを一部買い、ヘッジを組み込むことを検討する。急反転して下抜けた場合の損失を限定しやすくなる。
過去の値動きをみると、重要水準のブレイク後に値動きが加速する局面は少なくない。2025年後半にも類似のパターンが見られ、同ペアは年初来高値に向けて上伸した。0.8042のレジスタンスを明確に上抜ければ、ショートポジションの買い戻しを誘発して上昇に拍車がかかり、再び急伸局面に入る可能性がある。
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