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米・イラン緊張でドル需要高まりNZドル/米ドルが下落、米PPIに注目しインフレ動向を見極めへ

by VT Markets
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Jun 11, 2026

NZD/USDは木曜日の欧州時間序盤、0.5795前後へ軟化した。米国とイランの敵対行為再燃がニュージーランドドルの重しとなる一方、米ドルを支えたためだ。双方は2夜連続で攻撃の応酬を続け、イラン軍司令部はホルムズ海峡を船舶通航に対し閉鎖すると表明し、通過を試みれば攻撃対象になると警告した。緊張の高まりを受け、安全資産としての米ドル需要が増加し、通貨ペアは上値の重い展開が続いている。

目先の焦点は米インフレ指標に移り、5月の生産者物価指数(PPI)の発表が控える。総合PPIは前年比6.4%(4月は6.0%)へ上昇、コアPPIは5.4%(前回5.2%)が見込まれており、強めの結果となれば米ドルの下支え材料になり得る。ニュージーランドでは、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が中期的に1~3%(中心は2%近辺)のインフレ目標を掲げ、市場の織り込みでは2027年初頭にかけて複数回の利上げが見込まれていることから、NZDの下落圧力をいくらか和らげる可能性がある。

Geopolitical Tensions and Market Reactions

米国とイランの衝突がエスカレートする中、米ドル高の継続を見込むポジショニングを取っている。ホルムズ海峡の閉鎖は重大な展開であり、安全資産志向(リスク回避)を強めて米ドルを押し上げる一方、キウイのようなリスク感応度の高い通貨には逆風となる。NZD/USDは向こう数日で、より低い水準を試す展開になりやすいとみている。

地政学的ショックを受け、ブレント原油先物は1バレル=110ドルを上回る水準まで急騰し、インフレ高進が鮮明だった2022年以来の高値圏となった。市場心理の恐怖度合いを示す代表的指標であるCBOEボラティリティ指数(VIX)も35%超上昇し、25を上回って推移している。過去の経験則では、VIXがこの水準にあることは投資家不安の強まりを示し、米ドル高と相関しやすい。

Options Strategies Amid Volatility and Macro Catalysts

この見通しに基づき、NZD/USDのプットオプションを購入している。この戦略は、為替レートが下落した場合の収益機会を狙いつつ、最大損失を支払ったプレミアムに限定できる。ボラティリティの高い環境で弱気見通しを表現する、明確で有効な手段だ。

さらに、米PPIは重要なマクロ材料として注視している。市場は前年比6.4%という強い数字を想定しており、予想並みまたは上振れとなれば、FRB(米連邦準備制度理事会)が金利を高水準で維持する姿勢を一段と補強し、足元の米ドル上昇を支えるもう一つの柱になり得る。

RBNZが独自の利上げを示唆しているとしても、目先はキウイの下支えにはなりにくい。大規模なリスクオフ局面では、安全資産としての米ドル需要が小規模経済の金融政策効果を上回ることがほとんどであり、金利差のテーマは安全保障上の懸念の前に後景化する。

このため、ボラティリティ上昇でオプションコストが高い環境に対応する策として、ベア・プット・スプレッドも検討している。プットを1枚買い、より低い権利行使価格のプットを1枚売ることで、ポジション構築の初期コストを抑えられる。NZD/USDが0.5700方向への下落基調を続ける場合に、狙いを定めて収益化を図る取引構造である。

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