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イラン核合意を巡る報道と米CPI発表を控え、ドル指数は下げ幅縮小 利下げ観測は堅調維持

by VT Markets
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Jun 10, 2026

米ドル指数(DXY)は火曜日、米国とイランの合意を巡る期待を背景に、市場心理が楽観と警戒の間で揺れ動くなかで、序盤の下げ幅を縮小した。主要6通貨に対するドルの強さを示す同指数は、一時99.68まで下落した後に反発し、99.93近辺で推移した。地政学関連のヘッドラインは交錯しており、攻撃停止の合意があるにもかかわらずイスラエルがレバノン南部で作戦を継続しているとの報道がある一方、イランは、イスラエルが「侵略」と表現する行為を維持するなら敵対行為が再開され得ると警告した。

市場の関心は米国の経済指標と金融政策にも移りつつある。5月のインフレ指標は水曜日に公表予定で、市場予想では総合消費者物価指数(CPI)が前年同月比で4月の3.8%から4.2%へ上昇、コアCPIは2.8%から2.9%へ小幅に加速すると見込まれている。利上げ観測も引き続き焦点で、CMEのFedWatchツールによれば、市場は9月に25bpの利上げが行われる確率を35%と織り込み、その確率は10月で40%、12月で42%へ上昇している。

ドル高とボラティリティ上昇を見据えたポジショニング

米ドル指数が99.90近辺で下値支持を得ていることを踏まえると、地政学リスクとFRBのタカ派的な政策期待の組み合わせは、ドルロングを維持すべき明確なシグナルとみている。イラン交渉の行き来が激しいことから、オプションを用いてリスクを限定する戦略が適切だ。今後数週間にかけての安全資産需要の流入に乗るため、DXYのコールオプションを購入している。

市場心理の振れが大きい局面では、ボラティリティそのものが一つの資産クラスとなる。CBOEボラティリティ指数(VIX)は足元で19近辺で推移しており、重要イベントを前にした投資家の警戒感を映している。水曜日のインフレ指標や中東情勢の一段の緊迫化を受け、どちらの方向にも大きく動く可能性があるため、EUR/USDでストラドルを購入し、上下いずれのブレイクアウトでも利益となる構えを取っている。

世界の石油液体の約5分の1が通過するホルムズ海峡を巡る緊張は、エネルギー価格に直結するリスクとなる。軍事行動が起きれば、足元の1バレル=78ドル水準から90ドル方向へ押し上げられても不思議ではないとして、WTI原油のコールオプションを通じて原油エクスポージャーを積み増している。2019年の同地域の類似した紛争時の前例でも、こうした脅威に対して原油価格がいかに急速に反応し得るかが示された。

インフレ指標と市場不確実性を前にしたヘッジ戦略

今回のCPIは重要なカタリストであり、市場は4.2%への加速を見込んでいる。予想を上回る結果となればFRB利上げの根拠が強まり、12月利上げ確率(42%)が50%を大きく上回る水準へ上昇する可能性がある。強いインフレ指標はドルにとって二次的な追い風となるため、このイベントを跨いでポジションを維持する方針だ。

不安定な地合いを踏まえ、株式市場全体の下落リスクにも備える。地政学的緊張の高まりと金融引き締めの組み合わせは、歴史的に株式に逆風となりやすい。想定されるリスクオフ局面での急落に備え、S&P500のプットオプションを購入し、ポートフォリオの防衛を図っている。

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