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ポーランド、中銀の金購入で首位 米FRB利下げ観測が金価格に下押し圧力

by VT Markets
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Jun 9, 2026

ポーランド国立銀行は4月の中銀による金購入を主導し、14トンを購入して年初来の累計を45トンに拡大した。世界金協会(WGC)のデータによる。これにより年間ランキングではウズベキスタンや中国を上回るペースとなった。ポーランドの金保有は595トンに増加し、外貨準備全体の約30%を占める。主要中銀は3月の純売り越しから一転し、4月は世界的に純買い越しへ戻った。

ただ、公式部門の需要にもかかわらず金価格は軟調だ。金は2025年にほぼ倍増し、1月には1トロイオンス当たり約5,600ドルと過去最高値を付けたが、その後は約23%下落して足元はおおむね4,300ドル近辺。下落により金は200日単純移動平均線(SMA)を下回った。米国の5月雇用統計が強く、市場が米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げを織り込み、世界的に債券利回りが上昇したことが背景にある。

Market Drivers and Investment Strategies

直近の4,300ドル近辺までの下落は、世界的な債券利回りの高止まりと、追加利上げ観測の織り込みが直接の要因だとみている。非農業部門雇用者数(NFP)が31万人増となった米5月雇用統計を受け、米10年国債利回りは4.85%へしっかり上昇した。これにより、利回りを生まない金の保有コストは当面高くつく。

今後数週間は、保有ポジションのヘッジ、または4,000ドル水準への一段安を見込んだ戦略としてプット・オプションの購入を検討している。また、権利行使価格が遠いコール(アウト・オブ・ザ・マネー)の売却でプレミアムを得る戦略も採用している。FRBの7月会合までは上値余地が限られるとみているためだ。市場は現在、利上げ確率を75%程度織り込んでおり、これは引き続き金の逆風となる。

Central Bank Demand and Volatility Considerations

一方で、中銀の強い現物需要、特にポーランドが年初来45トンを購入している点を注視している。安定的な買いは市場に大きな下支えを提供するため、過度に攻撃的なショート・ポジションには慎重にならざるを得ない。この需要は、金融政策を起点とする足元の弱気センチメントに対する強力な緩衝材として機能する。

弱気のマクロ要因と強気の中銀需要がせめぎ合っていることから、ボラティリティは高まりやすい。金オプションのインプライド・ボラティリティは、GVZ指数で既に22まで上昇している。方向性は中立に保ちつつ値動きの拡大を狙えるストラドルなど、上下いずれの大きな変動でも収益機会を得られる戦略を検討している。

FRBのスタンス転換の兆し、あるいは経済指標の弱含みが確認できれば、見方を切り替えるシグナルとして注視する。歴史的に、利上げ局面の終盤が意識され始める局面で金は堅調になりやすい。したがって、最終的な政策転換に備え、2027年初にかけた長期のコール・オプションを慎重に積み増している。

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