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ラボバンク、カナダドルのショート急増を指摘 景気後退懸念とカナダ中銀利上げ観測が交錯

by VT Markets
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Jun 8, 2026

ラボバンクによると、カナダドル(CAD)のネットショートは約36%増加し、2025年12月以来の高水準に達した。5月のCADはG10通貨で2番目の下落率となり、国内指標の軟化とともにポジショニングも悪化した。

1-3月期のカナダGDPは前期比年率-0.1%へと低下し、テクニカル・リセッション(景気後退)に整合的な内容となった。それでも市場は年末までにカナダ銀行(BoC)の利上げを約1.25回織り込んでおり、成長が縮小するなかでも追加の金融引き締めを見込んでいることを示唆する。

弱気の市場センチメントとポジショニング・リスク

カナダドルに対するショートの水準が高いことを踏まえると、市場は一段のカナダドル安に大きく傾いているとみられる。このセンチメントは、1-3月期GDPが-0.1%となりカナダがテクニカル・リセッション入りしたことによって裏付けられる。5月のCADの低パフォーマンスも、当面この弱気見通しを補強している。

最大の疑問は、市場が年末までにBoCの1.25回の利上げを織り込んでいる点だ。これは、低成長と根強いインフレの間に大きな衝突があることを示す。実際、2026年5月の最新CPIは3.1%と高止まりが確認された。経済指標と金利見通しの乖離が、通貨にとって緊張感の高い環境を生んでいる。

今後数週間については、弱気の勢いに追随する目的でCADのプット・オプション買いを検討すべきだと考える。この戦略は下方リスクを限定しつつ、ネガティブなセンチメントを収益機会につなげられる。先週の雇用統計で失業率が6.3%へ上昇したことも、この見方を後押しした。景気後退的なデータは、市場が織り込むタカ派スタンスをBoCが正当化しにくくしている。

一方で、目先の大規模なショートカバー(ショート・スクイーズ)のリスクは極めて高い。したがって、ヘッジ、あるいはBoCのサプライズに賭ける投機として、安価なアウト・オブ・ザ・マネーのコール・オプションを買う。2024年後半には、円のショートが過度に積み上がった局面で、小幅な政策変更をきっかけに急速な買い戻しが発生し、急騰につながった類似のケースがあった。

BoCを前にしたイベントリスクとボラティリティ戦略

注目は7月10日の次回BoC政策決定会合に集まる。このイベントは、弱気トレンドを追認するか、警戒されるショート・スクイーズを誘発するかのいずれかとなり得る主要カタリストだ。景気後退とインフレの綱引きが続く以上、価格が大きく動く可能性は高い。

このため、ロング・ストラドルのようなボラティリティ上昇で収益化する戦略に妙味があるとみる。これは同一の権利行使価格と満期を持つコールとプットを同時に買う取引で、7月のBoC会合後にCADがどちらの方向に大きく動いても利益となり得るため、結果を正確に当てる必要がなくなる。

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