UOB、インフレ鈍化でRBAは政策金利を4.35%に据え置き見通し 引き締めバイアスは維持

by VT Markets
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May 28, 2026

UOBは、6月の豪準備銀行(RBA)理事会で政策金利(キャッシュレート)が4.35%に据え置かれると予想している。背景として、ヘッドラインインフレ率の鈍化に加え、労働市場の冷え込みと賃金の伸び悩みを挙げた。一方で、コアインフレは依然として高水準にあり、当局者はサイクル初期よりもバランスの取れたトレードオフ(判断)を迫られているという。

RBAは引き続き引き締めバイアスを維持し、基調インフレやインフレ期待の低下が進まない場合には追加利上げの可能性を残す見通しだ。それでも、今年これまでに3回の利上げを実施した後では、金融政策は十分に抑制的とみられ、中銀は第2四半期のインフレ、労働市場動向、家計需要を見極める「様子見」姿勢を採る可能性が高い。UOBは少なくとも2027年1〜3月期(1Q27)まで政策変更はないと見込む。

金融政策見通しと市場への含意

当社は、豪準備銀行(RBA)が次回6月会合で政策金利(キャッシュレート)を4.35%に据え置くとみている。最新データでは、ヘッドラインインフレ率が3.4%へ鈍化し、失業率も4.2%へ上昇しており、中銀にとっては一時停止の余地が生まれている。これにより、直ちに政策変更を行う必要性は後退する。

こうした安定見通しを踏まえると、短期金利先物に織り込まれるインプライド・ボラティリティは高すぎるように見える。当社は、90日物バンクビル先物でのストラドル売りなど、低ボラティリティから収益を狙う戦略に機会があると考える。市場が「RBAは当面、明確に据え置き」という見方を織り込み直す局面で、プレミアム獲得を狙う。

為替およびヘッジ戦略

豪ドルについては、この政策スタンスが上昇の主要カタリスト(材料)を一つ取り除くことになる。歴史的に、世界的な引き締め局面でRBAが中立的である場合、通貨はレンジ相場となるか、弱含みやすい。そこで当社は、豪ドル/米ドル(AUD/USD)のアウト・オブ・ザ・マネーのコールオプション売りを検討しており、上値が抑えられる展開を想定する。

もっとも、RBAは引き締めバイアスを維持しており、コアインフレが概ね3.8%と依然高いことを認めている。このため、可能性は低いものの、今後の指標が予想外に強い場合にはサプライズ利上げのリスクが残る。これに備えるヘッジとして、政策金利に連動する割安な超長期のコールオプションを小口で保有することは、有効な手段となり得る。

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