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イラン攻撃と南シナ海懸念、インフレ動向の乖離でドル高進行、ユーロ/ドルは下落

by VT Markets
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May 26, 2026

EUR/USD、地政学的緊張を受け上値重い展開

EUR/USDは火曜日のアジア時間に小幅安となり、1.1633~1.1635近辺で推移した。米ドルは、米国とイランの協議が頓挫する可能性への警戒感から底堅さを増した。米中央軍(CENTCOM)は月曜日、米軍がイラン南部でミサイル発射拠点や、機雷の展開を試みていたイラン船舶を標的に攻撃したと発表した。ただし軍は、この行動は「防衛的」措置であり、テヘランとの停戦を終わらせる意図はないと説明している。この動きがドル買いを支え、原油相場も押し上げた。米ドル指数(DXY)は99.05近辺で小幅高となった。別途、ブルームバーグは、ドナルド・トランプ米大統領が紛争終結に向けた交渉は「順調に進んでいる」と述べたと報じた。

テクニカル面では、20日指数平滑移動平均線(EMA)の1.1667を下回って推移していることから、短期的に弱気バイアスを維持している。モメンタム指標は総じて鈍く、相対力指数(RSI)は45.1前後と、売られ過ぎというより強気の勢いが後退していることを示唆する。上値抵抗は1.1667で、日足終値でこれを上回れば下押し圧力は和らぎ、1.1700が意識されやすい。一方、5月21日安値の1.1576を下抜ければ、1.1500方向への下落余地が再び開く可能性がある。

地政学リスクと米欧の経済指標の乖離がEUR/USDの重しに

EUR/USDは売り圧力が再燃しており、足元では1.0815近辺で推移している。この下落は、南シナ海を巡る緊張感の再浮上を背景とする地政学的リスク回避で米ドルが強含んだことに起因する。典型的な「安全資産」志向の動きであり、ドルが恩恵を受ける一方、相対的にリスクの高い通貨の重しとなっている。

この流れは、米国とユーロ圏の経済指標の違いにも支えられている。直近の米CPIはインフレ率が3.1%と粘着的で、米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢を補強した。これに対し、ユーロ圏のインフレ率は2.2%へと市場予想以上に早く鈍化しており、欧州中央銀行(ECB)が金融緩和に動きやすい余地を示唆している。

同様の構図は、FRBの急速な利上げでドル高が進んだ2022~2023年にも見られた。現在の政策スタンスの乖離は当時ほど極端ではないものの、EUR/USDにとって似た逆風となっている。向こう数週間、このファンダメンタルズ面の圧力は続く可能性がある。

テクニカル見通しと取引戦略

20日EMA(1.0840)を下回っていることは、短期的な弱気バイアスを確認する材料となる。RSIは42前後で推移しており、売られ過ぎの領域に入る前に、なお下値余地があると見られる。このテクニカル環境は、1.0780のサポート水準への下落を見込んでプットオプションの買い、あるいはベア・プット・スプレッドの構築といった戦略を示唆する。

目先の売り圧力を和らげるには、日足終値で1.0840のEMAを上回る必要がある。ただし、1.0900近辺では相応の上値抵抗が意識されやすい。直近安値の1.0780を明確に割り込めば下落が加速する公算が大きい。その場合、次の主要な下値目標は心理的節目の1.0700となる。

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