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米・イラン協議でドル需要が一服、英ポンド上昇 市場はFRB・英中銀とPCE統計に注目

by VT Markets
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May 26, 2026

英ポンドは月曜日、米ドルに対して上昇し、米・イラン合意の可能性を巡る期待感が改善したことでドル需要が後退する中、GBP/USDは1.3500付近へ上伸した。上昇率は0.54%となり、5月14日以来の高値圏で推移。米ドル指数(DXY)は、先週に1カ月超ぶりの高値を付けた後、99.50近辺から下落して99.00付近で下げ渋った。市場は中東情勢の緊張緩和とホルムズ海峡の再開(再開通)見通しを織り込む動きとなった。

協議は「進展している」とされる一方、依然として決着には至っていない。争点として、イランの核開発計画、制裁緩和、凍結されたイラン資産の解放、米海軍によるイラン港湾の封鎖などが報じられている。報道されている枠組み案には、60日間の停戦延長に加え、航行(海運)アクセスに関する措置を盛り込みつつ、交渉を継続する内容が含まれるという。英国では政治不透明感がポンドの一段高を抑制し、注目は金融政策に向いた。原油安は物価圧力をいったん和らげたものの、高水準の原油価格は依然としてインフレ懸念を意識させる。市場はFRBおよび英中銀(BOE)関係者の発言、ならびに木曜日発表予定の米PCE価格指数に注目している。

GBP/USDの上昇と市場センチメント

英ポンドは米ドルに対して強含み、GBP/USDは足元で1.2900水準に接近している。中東の地政学リスクがやや後退し、安全資産とされる米ドルの魅力が低下していることが背景にある。米ドル指数(DXY)は直近高値から低下し、足元では104.50近辺で取引されている。

市場では、外交交渉の継続により将来的に原油供給が増加し、エネルギー価格が安定するとの見方から、慎重ながらも楽観ムードが漂う。WTI原油はこのセンチメントを映し、足元数週間で1バレル=90ドル超から85ドル近辺へ低下した。ただし、進展ペースは遅く、ドルの大幅な売りを阻んでいる。

ポンドは上昇しているものの、英国の政治不透明感を踏まえると強気ポジションを大きく積み上げることには慎重である。将来の財政政策を巡る政権内の対立が逆風となっており、当面はポンドの上値余地を抑える可能性が高い。

ボラティリティ、中銀政策、見通し

デリバティブの観点では、短期ボラティリティの売りが有効な戦略となり得る。GBP/USDの1カ月インプライド・ボラティリティは6.8%まで低下し、先月の8.0%超から縮小しており、市場がレンジ推移を見込んでいることを示す。心理的節目の1.3000を上回る行使価格でカバード・コールを書き込むといった戦略に妙味があるとみている。

最大の材料は引き続き中銀政策で、米FRBと英中銀(BOE)はともにデータ次第の姿勢を維持している。最新の米個人消費支出(PCE)指数は2.8%となり、予想をやや上回ったことで、FRBは利下げを明確に示唆しにくい状況が続く。一方、英国の消費者物価指数(CPI)も3.1%と高止まりしており、英中銀の政策運営を難しくしている。

先行きは、中銀関係者の発言からトーン変化の有無を見極めたい。来週の米雇用統計は重要なデータとなる見通しで、現時点では、地政学ニュースの流れよりもドルの方向性に対する影響が大きい可能性が高い。

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