ポンドは月曜の欧州終盤、対米ドルで1.3500近辺の序盤の上昇分を維持した。リスク選好が、米国とイランが合意に達するとの期待を背景に堅調さを保つなか、GBP/USDはじり高となった。S&P500先物は約1%上昇して7,550近辺となり、米ドル指数(DXY)は0.33%安の99.00近辺へ低下。主要通貨に対するドル需要の弱さを示唆した。
通貨ペアは寄り付きの窓を拡大し、先週付けた1.3300近辺(4月8日以来の安値)から反発。アジア時間に1週間半ぶり高値を付けた後、心理的節目の1.3500へ再び接近した。週末には、米・イラン和平合意をめぐる観測が再燃し、基軸通貨としてのドルの魅力を圧迫した。同時に、原油が2週間超ぶりの安値へ下落し、インフレ懸念を和らげたことで米国債利回りが大きく低下。これがドルの下押し圧力を強め、GBP/USDを下支えした。
ポンド高と市場センチメント
市場心理の改善を追い風に、英ポンドは対米ドルで1.2600水準へ上値を試す動きが見られる。背景には、米中貿易交渉をめぐる楽観が再燃し、安全資産としてのドルの地位が後退していることがある。米ドル指数(DXY)もこれを反映し、今月初めて103.50を下回った。
デリバティブ市場では、地政学リスクの後退に伴い、市場ボラティリティが低下しやすい局面が示唆される。CBOEボラティリティ指数(VIX)はすでに15を下回っており、投資家の不安心理が後退している明確なサインだ。インプライド・ボラティリティの低下が見込まれるなか、ショート・プットやカバード・コールなど、オプション・プレミアムを売る戦略(通貨ETFを用いたものを含む)が相対的に魅力を増しやすい。
取引戦略と利回りの含意
GBP/USDの一段高余地を踏まえると、今後も上昇が続く展開を想定したポジション構築を検討すべきだろう。リスクオンの流れが継続する場合、1.2650および1.2700近辺の行使価格のコール・オプション購入は収益機会となり得る。よりリスクを限定した戦略としては、ブル・コール・スプレッドを組成し、初期コストを抑えつつ、ペアの堅調な上昇からの収益獲得を狙う手法が挙げられる。
ポンドへの上昇圧力は、米国債利回りの低下にも支えられている。貿易摩擦の緩和により足元のインフレ懸念が後退し、米10年債利回りは過去1週間で15bp超低下。ドル保有の金利優位性を薄めた。この流れは、向こう数週間におけるGBP/USDの基調が上方に傾きやすいとの見方を補強する。
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