USD/JPYは159.19での引け後に反落。日中は一時159.34まで上伸したものの、158.96(+0.03%)で終了した。事前の見通しでは158.80~159.25のレンジが示されていたが、実際には158.87/159.23のより狭いレンジで推移し、その後159.19(+0.14%)で引けたのち急落した。調整は下押しモメンタムを大きく強めたわけではないが、158.70の試しはあり得る。一方で、同水準を明確に下回る動きは想定しにくく、158.40は強いサポートとされる。目先のレジスタンスは159.05および159.25。
1~3週間の時間軸では強気スタンスを維持するものの、上昇モメンタムは鈍化していると分析される。見通しを強気から中立へ転換させる分岐点(ピボット)として158.40が位置付けられている。上値では159.45超えの可能性はあるが、さらなる上昇が2024年高値の162.00に挑む展開は見込みにくい。なお、5月21日時点のスポットは158.85だったとも言及している。
マクロ要因と政策ギャップ
ドルが円に対して堅調さを維持している主因は、米国と日本の大きな金利差にあるとみる。2026年5月上旬の米インフレ指標は3.1%と高止まりし、FRBが早期に利下げに踏み切らないとの見方を強めた。これに対し日銀は、極めて緩慢なペースで動く姿勢を示しており、ドル優位の政策ギャップが維持されている。
USD/JPYの基調はなお上向きだが、上昇モメンタムは減速しており、足元での大きな上放れは起こりにくいとの見方だ。注視する重要水準は158.40のサポートで、同水準を上回る限り強気見通しは維持される。過去の経緯から、日本当局は160.00に近づくにつれて為替介入への牽制発言が強まりやすく、これが投機的な買いを自然に鈍らせる要因になるとしている。
オプション戦略と想定レンジ
デリバティブ取引では、今後2~3週間の期日を対象に、158.40サポートを下回る権利行使価格のアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)プットを売却し、プレミアム獲得を狙う戦略が有効となり得る。よりリスクを限定した手法としては、ブル・プット・スプレッド(例:158.50プットを売り、157.50プットを買い)を構築する案が挙げられる。この戦略は、満期時にUSD/JPYが158.50を上回っていれば利益となる。
モメンタム鈍化と財務省による介入リスクを踏まえると、当面の上値は159.45~160.00近辺で抑えられやすい。これを受け、160.50超の権利行使価格でコール・スプレッドを売る取引も検討余地がある。これらを組み合わせれば、大きなショックがなく、概ね158.40~160.50のレンジ内で推移する限り、レンジ収益を狙える可能性がある。
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