EUR/米ドルは勢い一服で下げ渋り、1.1590~1.1685のレンジに注目 低ボラ戦略を模索

by VT Markets
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May 25, 2026

EUR/USDは1.1575まで一時下押しした後に反発し、1.1587~1.1622のレンジで推移したのち、1.1602で引けた(前日比0.14%安)。その後は高寄りとなり、目先の値動きはサポート1.1625と、次の水準である1.1610に挟まれる展開となっている。短期的な上値余地は1.1660方向が意識される一方、レジスタンス1.1685は当面すぐに到達しにくいとみられる。

1~3週間の時間軸では、下落モメンタムが概ね後退したことから、スタンスは弱気から中立へと転換した。従来は1.1570を中心に見ており、スポットは5月20日時点で1.1610、5月22日時点で1.1620と参照していた。また、1.1655は「強いレジスタンス」として、1.1575が安値であることを確認する閾値と位置づけていた。想定レンジは現在、1.1590~1.1685。

中立見通しとレンジ想定

EUR/USDでは下落モメンタムが薄れているため、向こう1~3週間は中立とする。相場は明確なレンジ内での持ち合いが想定され、1.1590~1.1685での推移が中心となりそうだ。これは、方向性に賭ける取引の妙味が相対的に低下していることを示唆しており、戦略の見直しが必要となる。

この見方は、直近の経済指標が両経済の見通しを概ね均衡させていることにも支えられている。ユーロ圏の2026年4月コアCPIは2.1%と安定的な水準となり、米国の新規失業保険申請件数も21.5万件で横ばいとなった。いずれの経済もブレイクアウトを促す強い材料を提供していない。ECBと米連邦準備制度理事会(FRB)も慎重姿勢を示しており、レンジ相場観を補強している。

戦略的含意:オプションとボラティリティ

この見通しを踏まえ、低ボラティリティと時間価値の減少(タイムディケイ)から収益機会を狙うオプション戦略を検討する。1.1590~1.1685のレンジ外側にショートストライクを置くアイアン・コンドルの売りは、有効なアプローチとなり得る。この戦略では、今後数週間にEUR/USDが当該チャネル内にとどまる限り、プレミアム収入を確保しやすい。

ユーロ通貨オプションのインプライド・ボラティリティも低下しており、Cboeユーロ通貨ボラティリティ指数(EVZ)は5.8へ低下、2026年2月以来の低水準となった。想定変動が小さい局面ではオプション・プレミアム売りの妙味が高まりやすく、広範な市場も持ち合い局面を最も起こりやすいシナリオと見ていることの裏付けといえる。

この値動きは、2024年10-12月期に見られたレンジ相場に近い。当時、同通貨ペアは約2カ月にわたり持ち合った後、小幅に上放れた。その局面では安定推移を前提とする戦略が高い収益性を示した。今回も同様の環境が想定されるが、重要水準のブレイクには引き続き警戒したい。

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