豪州関連のCFTC(米商品先物取引委員会)データによると、豪ドル(AUD)の非商業部門(投機筋)のネットポジション(買い越し-売り越し)は85.6K(約8万5600枚)となり、前回の85K(約8万5000枚)から増加した。投機ポジションは0.6K(約600枚)増え、期間中にネットの買い越し(ネットロング)が小幅に積み上がったことを示す。
投機筋は豪ドル高の可能性を意識
ネットロングの小幅な増加は、投機筋が豪ドル高の可能性を慎重に織り込み始めていることを示す。増加幅が小さいため確信は強くないものの、年初に見られた弱気(豪ドル安)一辺倒の見方から、やや離れつつある。市場は、豪州準備銀行(RBA)の「タカ派」(インフレ抑制を優先し、利下げに慎重で高金利を維持しやすい姿勢)が、他の中央銀行より目立つ点を意識し始めている。
背景には、豪州のインフレ率が粘着的に高いことがある。2026年1-3月期のインフレ率は3.8%となり、RBAに政策金利(キャッシュレート、短期の基準金利)である4.35%を維持させる圧力が続いている。同時に、鉄鉱石価格は中国の工業活動に改善の兆しが出る中で、1トン当たり115ドル超へ反発した。こうしたファンダメンタルズ(景気や物価、金利、商品市況などの基礎要因)は、豪ドルの下値を支えやすい。