スイスフランは金曜日のアジア時間、米ドルに対して0.7870近辺でほぼ横ばいで推移した。USD/CHFは、パキスタンが仲介した「最終草案」との主張を受け、市場が米国とイランのより長期の和平合意の確認を待つなかで、方向感に欠けた。
米ドル指数(DXY)は99.27前後へ小幅に上昇した。リスク選好(投資家が安全資産より株式などを選びやすい状態)は木曜日に改善し、イランのILNA通信が草案に到達し、合意が数時間以内に発表される可能性があると報じた。
市場の焦点と地政学的な動き
ロイターによると、イランは濃縮ウラン(原子力用にウランの割合を高めた物質)の放棄に応じる用意がなく、ホルムズ海峡(中東の原油輸送の要所)に対する自国の権限の承認を求めている。
米国の経済指標では、5月のS&Pグローバル総合PMI(購買担当者景気指数:企業の景況感を示す指標)の速報値は51.7で横ばいだった。製造業の改善が、サービス業の伸び鈍化を補った。
スイスでは、原油高とともに世界的なインフレ圧力(物価上昇の力)が強まるなか、スイス国立銀行(SNB)がハト派姿勢(金融緩和を重視する姿勢)から離れるかが焦点となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ率2%を目標に金利を調整し、物価と雇用の安定を図る。量的緩和(中央銀行が国債などを買い資金供給を増やす政策で、一般にドル安要因)や、量的引き締め(保有資産の縮小などで資金を吸収する政策で、一般にドル高要因)も使う。