USD/CAD(米ドル/カナダドル)は火曜のアジア時間に小幅上昇した。先週の1カ月高値(1.3765付近)からいったん下げた後で、1.3700台半ばをわずかに下回る水準で推移し、上昇率は0.05%未満。
市場心理は落ち着かない。背景は、ホルムズ海峡を巡る米国とイランの対立、そしてイラン核開発(核計画)を巡る協議の停滞だ。加えて、米連邦準備制度理事会(FRB)が「よりタカ派」(金融引き締めに積極的、つまり利下げに慎重)になるとの見方が、月曜に4月7日以来の高値から下落した米ドルを下支えした。
中東リスクとFRB見通し
米ドナルド・トランプ大統領は、イランへの攻撃計画を取りやめた。サウジアラビア、カタール、UAE(アラブ首長国連邦)などが、2〜3日間の延期を求めたためという。トランプ氏は、イラン核合意(核開発を制限する取り決め)に達する可能性が高いとも述べた。
この流れで、原油は月曜に付けた2週間高値を上回れず、上値は抑えられた。原油高が一服すると資源国通貨のカナダドルは買われにくくなり、結果としてUSD/CADを支えた。ただ、上昇は限定的で、買いの勢い(上昇を押し上げる力)は弱いままだ。
市場は北米時間に発表予定のカナダの最新CPI(消費者物価指数、家庭が購入する商品・サービスの価格変動を示す統計)を待っている。結果は、カナダ中銀(BoC)の金融政策の見通しを動かし、カナダドルの変動要因になり得る。
中東情勢の続報は値動きの振れ(変動)を大きくし、USD/CADにも影響する可能性がある。