中国の4月指標は弱く、小売売上高の伸び鈍化と投資の減速が目立った。一方で、輸出と住宅価格は一定の下支えとなった。TDセキュリティーズは2026年のGDP成長率見通しを4.6%で据え置き、中国人民銀行(中央銀行)が追加の金融緩和(利下げや資金供給の拡大など、景気を支えるために金融面から刺激を強めること)には慎重な姿勢を維持するとみている。
北京(中国政府)は、大規模な景気刺激策よりも、対象を絞った財政対応(政府支出や減税による景気下支え)に重心を置く見通しだ。焦点はインフラ投資(道路・鉄道・電力網などの公共設備への投資)と、消費者を支える施策になりそうだ。
Policy Fine Tuning Outlook
1-3月期(Q1)のGDPが堅調だったことから、当面は政策の「微調整」(大きく方向転換せず、必要な部分だけを小刻みに手直しすること)で対応する見通しだ。本格的な財政方針の見直しは、4-6月期(Q2)の全体像が出そろう7月以降となる可能性が高い。
インフラ支出は、公的な固定資産投資(工場・設備・インフラなど、長期に使う資産への投資)の押し上げに再び使われる可能性がある。計画は、今年の予算ですでに配分された8000億人民元(CNY800bn)を土台に進む見込みだ。