IMF(国際通貨基金)のスタッフは、現在のエネルギー価格の見通しに基づけば、イングランド銀行(英中銀、英国の中央銀行)は今年、政策金利を引き上げる必要はないとの見解を示した。IMFは英国の実質GDP(国内総生産)の成長率を2026年に1.0%と予測し、4月時点の0.8%から上方修正した。
IMFスタッフは、英国のインフレ率(物価上昇率)が2026年末にかけて4%弱でピークを迎えると見込む。インフレ率は2027年末までに2%の目標(英中銀が目指す物価安定の基準)へ戻ると予測した。
Uk Fiscal And Financial Stability
IMFは、市場の圧力と政策実行のリスクが高いことを踏まえ、英国政府は財政赤字の削減(歳入と歳出の差を縮小)を継続すべきだとした。また、金融サービス分野の規制変更が重なった影響で、金融システムの耐性(ショックへの強さ)が損なわれないか確認する必要があると指摘した。
IMFのコメントを受けても英ポンド相場に目立った反応は見られなかった。報道時点でポンド/ドル(GBP/USD)は、いったん下落した後、0.23%高の約1.3355だった。