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マレーシアの金価格は横ばい、トレーダーはFRB利下げ観測と中央銀行の需要動向に注目

by VT Markets
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May 18, 2026

マレーシアの金価格は月曜日、ほぼ横ばいだった(FXStreetデータ)。金は1グラム当たり580.51リンギットで、金曜日の580.57リンギットから小幅な動きにとどまった。

「トラ(tola、南アジアで使われる重量単位で約11.6638グラム)」では1トラ当たり6,770.90リンギットで、金曜日の6,771.71リンギットからわずかに低下した。ほか、10グラムは5,805.08リンギット、「トロイオンス(貴金属取引で使う重量単位で約31.1035グラム)」は1トロイオンス当たり18,055.54リンギットだった。

FXStreetによる金の国際価格の換算方法

FXStreetは、米ドル建ての国際金価格を「USD/MYR(米ドル/マレーシア・リンギット)」の為替レートと現地の重量単位を用いて換算する。価格は記事公開時点で日次更新され、参考値であり、実際の店頭・市場価格は異なる場合がある。

金は価値の保存手段として広く利用され、宝飾品にも使われる。また「安全資産(市場が不安定なときに買われやすい資産)」と見なされることが多い。さらに「インフレ(物価上昇)」や通貨安への「ヘッジ(値下がりリスクを抑えるための対策)」としても使われる。

中央銀行は金の最大の保有者で、外貨準備の分散のために購入する。2022年には1,136トン(約700億ドル相当)を買い増し、過去最高の年間購入となり、中国、インド、トルコが準備を増やした。

金は米ドルや米国債(米国政府が発行する債券)と逆方向に動きやすく、株式などの「リスク資産(景気や投資家心理で価格が動きやすい資産)」とも逆方向に動くことがある。価格の主な要因は地政学、景気後退懸念、金利、そして金がドル建てで取引されることから米ドルの強弱が挙げられる。

市場見通しと主な材料

金価格の足元の落ち着きは、数週間以内の大きな動きに向けた「持ち合い(一定のレンジで上下する状態)」の可能性がある。価格自体は安定している一方、背景にある材料、とりわけ金融政策の見通しは変化し始めている。この静かな局面は、投資家がポジションを作る機会になり得る。

金と米ドルの逆相関(片方が上がるともう片方が下がりやすい関係)が重要になっている。米ドルは最近弱含んでおり、「CME FedWatch(先物市場の価格から米金融政策の確率を推計する指標)」では、2026年9月までにFRBが最初の利下げを行う確率が65%と示されている。金は利息を生まない資産であるため、利下げ観測が強まるほど相対的な魅力が増しやすい。2025年後半に市場が政策転換を織り込み始めた際、金が急伸した経緯もある。

現物需要が価格の下支えになっている。これは中央銀行が2022年に過去最高の購入を始めて以降続く傾向だ。「ワールド・ゴールド・カウンシル(世界金協会)」の2026年1〜3月期(Q1)データでは、世界の中央銀行が準備として純増290トンを追加した。機関投資家の継続的な買いは、大きな下落局面でも買い支えが入りやすいことを示す。

「デリバティブ(先物やオプションなど、元となる資産価格に連動する金融商品)」の取引では、「インプライド・ボラティリティ(オプション価格から計算される将来の価格変動見込み)」が低い点が鍵だ。「CBOE Gold ETF Volatility Index(GVZ、金ETFのオプションから算出する変動率指数)」は14.2近辺で推移し、過去水準に比べ「オプション・プレミアム(オプション購入に必要な代金)」が相対的に割安だ。この環境は、期限の長いコールオプション(買う権利)を購入して上昇余地に備え、リスクを限定する戦略に向く。

先物市場でも関心が戻りつつある。最新の「Commitment of Traders(COT、米当局が公表する先物の建玉内訳)」では、「マネージド・マネー(ヘッジファンドなどの投機筋)」の「ネットロング(買い越し)」が増加した。これは調整後に投機的な資金が戻っているサインといえる。投資家は「ブル・コール・スプレッド(安い権利行使価格のコールを買い、高い権利行使価格のコールを売る戦略。利益の上限と損失の上限が決まる)」で上昇局面を狙い、最大損失を明確化することも考えられる。

地政学リスクの継続や一部株価指数の高値圏を踏まえると、金の安全資産としての役割は依然重要だ。デリバティブを用いて金へのエクスポージャー(価格変動の影響を受ける度合い)を加えることは、リスク資産の変動に備える有効なヘッジとなる。資金効率を高めつつ、ポートフォリオ防衛の上昇局面に備えたポジション構築が可能になる。

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