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ビルロワ氏、基調的な物価上昇圧力が続く中で「二次波及」インフレ抑制にECBが対応する可能性を警告 ユーロは小幅安

by VT Markets
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May 13, 2026

フランソワ・ビルロワドガロー仏中銀総裁で欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーは、中央銀行は「第二波及効果」への対応に備える必要があると述べた。

また、基調インフレ(コアインフレ)については、現時点では情報が十分ではないとした。

執筆時点で、EUR/USDは1.1730と、前日比0.08%安となった。

Implications For Ecb Policy

ECBは、第二波及効果(初期の物価上昇が賃金上昇を招き、賃金上昇がさらに物価を押し上げる連鎖)を抑えるために、必要なら金融政策で介入できる態勢を整える必要がある。2026年4月の最新データでは、総合インフレ率(食品・エネルギーなども含む全体の物価上昇率)が2.8%へ再び上昇し、賃金上昇が消費者物価に転嫁されているとの懸念が強まった。これにより、ECBが物価目標2%の上振れをどこまで容認するかが問われ、次の一手に注目が集まる。

基調インフレ(コアインフレ、価格変動が大きいエネルギーと食品を除いた物価の流れ)は3.1%と高止まりしている。これは一時的要因ではない物価上昇圧力が強いことを示し、ECBが追加利下げ(政策金利を引き下げること)を判断しにくい状況だ。

デリバティブ(先物・オプションなど将来の価格変動に連動する金融商品)を扱う投資家にとっては、2025年末に想定していた大幅な利下げを織り込み直す必要がある。金利先物(将来の金利水準を反映する先物取引)は、ECBが「高金利を長く続ける」姿勢を続ける前提に調整されやすい。6月会合での利下げ確率は20%を下回り、2カ月前から大きく低下した。

What It Means For Traders

為替市場では、この「タカ派」(インフレ抑制を重視し、利下げに慎重な姿勢)への傾きがユーロの支援材料になる。EUR/USDが1.0850付近で推移している状況では、ユーロ高で利益を狙う戦略として、コールオプション(将来、決められた価格で買う権利)を買う方法が考えられる。過去に見られた1.1730という水準との差は、金利見通しがこの通貨ペアを大きく動かしてきたことを示している。

ECBの進路不透明感が強まり、インプライド・ボラティリティ(オプション価格から逆算される市場の予想変動率)が上昇しやすい。2025年にも、初回利下げの時期を市場が探る局面で同様の動きが見られた。投資家は、ストラドル(同じ行使価格・期限のコールとプットを同時に持ち、上げ下げどちらでも大きく動けば利益を狙う戦略)などを使い、次のインフレ指標発表や理事会を前に、大きな値動きに備える手段がある。

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