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米ドル/カナダドルは1.3840近辺でほぼ横ばい、原油高とFRBのタカ派観測が先の上昇分を相殺

by VT Markets
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Apr 13, 2026

USD/CADは週明け月曜、1.3840近辺で推移し、序盤に一時上昇した後はほぼ横ばいだった。相反する材料が拮抗し、上昇を広げられなかった。

WTI(米国産原油の代表的な指標)は、執筆時点で月曜に約7%上昇した。イランの核開発を巡る協議が決裂し、米国とイランの緊張が高まったことで、ホルムズ海峡周辺での供給(原油が滞りなく運ばれること)への懸念が強まった。

原油高がカナダドルを支える

原油価格の上昇は、エネルギー産業の比重が大きいカナダ経済にとって追い風となり、一般にカナダドル(CAD)を下支えしやすい。カナダは米国向け原油輸出の主要国のため、原油高はUSD/CADの上昇(米ドル高・カナダドル安)を抑えやすい。

一方、米国とイランの協議決裂を受けて市場のリスク選好(投資家がリスク資産を買う姿勢)が弱まり、米ドル(USD)も支えられた。さらにエネルギー高はインフレ(物価上昇)への警戒を強め、米金利が「高水準のまま長引く」との見方を後押しした。

米国債利回り(国債の利回り。上がると米ドルが買われやすい)が上昇し、米ドルを支えた。原油高がCADを支える一方で、米金利見通しがUSDを支え、USD/CADは概ね横ばいとなった。

2025年にも見られたように、USD/CADは強い材料同士の綱引きで方向感が出にくい局面となっている。市場は原油高(CADの支え)と、引き締め姿勢を崩しにくい米連邦準備制度理事会(FRB、米国の中央銀行:USDの支え)を天秤にかけている。この拮抗は値動きが荒くなりやすく、変動(ボラティリティ)を抑えて取引できる参加者には機会となり得る。

金融政策の違いが市場の緊張を維持

カナダドルは、WTIが1バレル95ドル超を維持していることに支えられている。供給不安が背景だ。2026年4月時点では、カナダのエネルギー関連の純輸出(輸出から輸入を差し引いた分)が貿易黒字に大きく寄与しており、原油高局面ではカナダドルが強まりやすい。この基礎的な支えにより、当面のUSD/CADの大幅な上昇は抑えられやすい。

一方、米ドルは中央銀行の政策の違い(金融政策の方向性が異なること)への思惑で下支えされている。米国の2026年3月のCPI(消費者物価指数。インフレ指標)は3.1%と高止まりし、FRBが利下げに動きにくい状況が続く。対照的に、カナダ銀行(BOC、カナダの中央銀行)は景気下支えのために緩和(利下げなど)に前向きな姿勢を示しており、これは米ドルに対してカナダドルが弱くなりやすい要因だ。

この膠着を踏まえると、デリバティブ(金融派生商品。ここでは主にオプション取引)では、どちらの方向にも大きく動く局面に備える戦略が検討される。例えば、ストラドル/ストラングル(いずれも「上にも下にも大きく動けば利益になり得る」オプションの組み合わせ)をUSD/CADで買う方法がある。レンジを明確に抜けた場合に収益機会が生じる。

また、レンジ継続を見込む場合は、オプションを売ってプレミアム(受け取るオプション料)を得る手もある。アイアン・コンドル(一定の値幅に収まると利益になりやすい、複数のオプションを組み合わせた戦略)なら、利益が出る価格帯をあらかじめ定め「急伸する原油」も「引き締め的なFRB」も短期では決定打にならない、という見立てを取引に反映できる。

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